たまにこのブログで取り上げている、クルマに関するディープな話題を・・。
昨年の「チェント・ミリアかみつえ」というイベントで撮った写真をもとにまとめます。
目次
昨年春、熊本県山都町にある通潤橋を訪れました。 ちょうどその日、「チェント・ミリアかみつえ」というクラシックカーラリーの通過(見学)ポイントになっていたからです。
このイベントは、九州の大分・熊本にまたがる阿蘇くじゅうエリアを舞台に、各地からの参加者が自らの車でツーリングするという本格的なもの。 2001年にスタートし、ちょうどこの時が20回記念大会となったようです。
オールドカーが集まるイベントは数あるものの、プレミアムカー中心のツーリングラリーは九州南部では貴重なものです…。
おそらく、名称からしてイタリアの伝統的レース「ミッレミリア」をモチーフにしたものでしょうし、その意味でここ数年来見たかったイベントだったのです。
〔今年のサイト〕
チェントミリアの参加車両には一定のルール(クラス分け)があり、1980年頃までのヒストリックカー・スポーツカー等が主な対象です。 実際に、ビンテージクラスからスーパースポーツ、そして懐かしい国産車まで、貴重な名車が幅広く集うイベントでした…。
当日の参加車両から、特に私の記憶に残るスポーツカーたちをピックアップします。
以前、私の子供時代はスーパーカーブームがリアルタイムだったことに触れました。そのブームをリードしたのが、池沢さとしさんの漫画『サーキットの狼』でしょう。
私自身もそれを体現する一人で、主人公の風吹裕矢が乗るロータス・ヨーロッパはやはり特別な1台です。作中では、パワーで劣ってもハンドリングで勝つという、「柔よく剛を制す」的描写が痛快でした。(写真の他、スペシャルがもう1台参加。)
フェラーリは、ほとんどの車好きの憧れの一台と言えるでしょう。私自身も例外でなく、いわゆるスーパーカーの代表として、365BBやディノ246などがとても好きでした…。
その中でも308GT(後継の328含む)はデザイン(ピニンファリーナ時代のフィオラバンティによる)が美しく、いまだに高い人気を保っているようです。
イタリアのアルファロメオは、戦前は今のフェラーリのようなスポーツカーメーカー…。戦後は量産メーカーとしてその伝統を受け継ぎ、今でもスポーティーな印象と性能で車好きに一目置かれます。(「Z」の方は、イタリアのカロッツェリア「ザガート」の略。)
ジュニアZは、1960年代にヒットしたジュリアGT系ベースのスペシャルモデル。個人的に思い入れを持つ理由は、昔乗っていた初代バラードCR-Xによく似ているからです…。
元々バイクメーカーだったホンダが、初の4輪車の生産時に急きょ出したのが2座オープンスポーツのホンダSシリーズ。当初はS500(数字はエンジンの排気量を表す)で、次いでS600(中でも好み)となり、最終的にはS800(一番多い)まで発展しました。
創業者の本田宗一郎やホンダ(特に80年代頃までの)ファンである私に限らず、ホンダSシリーズは今もって日本車の中で特別な1台です。(同日、S600も1台参加。)
再び取り上げるアルファロメオは、1970年代登場のアルフェッタGTです。この車は20代に街中で見た時の強烈な記憶があり、そのデザインにやられた1台です。ボディデザインは、イタリアを代表する工業デザイナーのジウジアーロ。独特のクーペスタイルや実用性との絶妙なバランスは、アルファと言うブランドと相まって私的に究極の1台です。
以前に記事化した故・徳大寺有恒さんの著書に、『ぼくの日本自動車史』があります。(上記紹介で日本車は1台だけですが…)
本の内容は、タイトルの通り日本車の歴史をテーマとしつつ、「ぼくの‥」とあるように徳大寺さん個人の思い出とともに語られるスタイルです。
今回の記事化で思い出し少し読み返したところ、氏の私生活も交えた当時の車との関りが細かに語られています。戦時中の子供時代の思い出から、『間違いだらけのクルマ選び』を出しヒットした70年代頃まで、300ページを超える文章量は読み応え十分・・。
一方、今回紹介した車たちで私自身が語れるエピソードは限定的ですし、また「すごい」経験値があるわけでもなく真似られるレベルにはほど遠く……
しかし好きなことは確かで、記事化の過程も楽しみつつ進められた気がします・・。
さて、最近の記事では割合に趣味的な内容になり、響く人は限られるかもしれません…。
とはいえ、チェントミリアのイベント&写真のぷち紹介にはなったのではないかと……
〔あとがき〕
まとめ始めると予想以上に濃くなったのは、過去の車関連記事が前提にあったのは間違いないところ・・。 それにしても、車の写真は背景が大事だと今さら気づいています……。
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