前回の記事で、都城市へのアクセスや街の特徴をまとめました・・。
今回は、都城の成り立ちを感じられる絶景スポットを中心に特集前編としてまとめます。
目次
都城市は、宮崎県南西部の拠点都市で鹿児島県に接しています。そして、市街地が広がる都城盆地は南北約40キロ・東西約15キロ、盆地の東側は鰐塚(わにつか)山地、西側は霧島山に挟まれる南北に細長い盆地です。
都城盆地のほぼ中央には、大淀川が南から北に向かって流れています。 盆地の地形はこの川を境に東西で異なっていて、東側が扇状地・段丘になっているのに対し、西側はシラス台地が広がっているとのこと。
都城盆地の原型が作られたのは、200万年以上前と考えられています。そして、約70万年前頃に陥没した部分に水が溜まり、「都城湖」とも呼ばれる大きな湖になっていました。
さらに、約28,000年前の姶良カルデラの噴火とともに大規模な火砕流がその湖水を完全に埋め尽くし、現在の都城盆地ができたとのことです。
〔参考サイト〕
それでは、そんな都城市の盆地等を一望にできるスポットを紹介します。
都城市の南端にある金御岳は車で登れる標高472メートルの山で、その山頂付近に公園が整備されています。ここから都城市が一望できる他、背後の霧島山も同時に眺めることができます。
その壮大な景色や霧島山との対比も相まって、都城盆地の広大さが感じられるスポットになっています…。
こちらは都城盆地の北部、高城町(たかじょうちょう)の台地の端に位置します。別名の「高城」は地名の由来であり、現在はその一部に城(模擬天守で高城郷土資料館を兼ね、入館料220円が必要。)が復元されています。
お城の最上階は展望所になっており、都城盆地の北部や霧島連山を初めとする周辺の山地も望める場所になっています。
都城盆地の北西に位置する、山田町(「かかしの里」と呼ばれる一帯)の高台にある公園です。ここに設けられた展望所から、都城盆地と反対側に霧島・高千穂峰等が望めます。
ちなみに、「かかしの里ゆぽっぽ」という公営温泉施設は、ここからもう少し離れた場所にありますので念のため…。
歴史という面から都城の成り立ちを見ると、薩摩藩とのつながりが深いことを前回の記事で触れました。その理由として、都城島津家(島津家の分家である北郷家)が、実質的な領主としてこの地を長く治めていたことも紹介済みです。
さらに歴史を遡ると、今回メインにした地理的特徴としての盆地の成り立ちがあります。なかでも盆地ができる前、長らくここが湖だったことは意表をつかれた点です…。実際にその再現図を見ると、各スポットから盆地を眺めたときにイメージが膨らみます・・。
今回紹介した3つのスポットは絶景はもちろん、数万年前からの都城盆地ができる過程、また火山活動と密接に関わっていることを納得させられる場所と言えます。
絶景だけでなく、都城盆地の数万年を超える成り立ちを感じながら楽しめるかと・・。
ところで、この記事はとある課題としての裏事情もあり、やや説明が長く感じられたかもしれません・・(むしろ普段の文も長いかもしれませんが…)。
できる限りブログ記事としても配慮しましたので、次回の後編もご覧いただければと……
〔あとがき〕
最後に触れたように、今回はとある目的も兼ねて都城の地理的特徴に着目して記事化したものです。文中にあるように、その最大のインパクトは「都城湖」という謎でしょう…。
近頃の Good & New
・とある検査
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