「労務管理の土台」が重要ということを、ここ数回書き進めてきました・・。
最近「生きる力」から連想した「はたらく力」について、ちょっと一人語り的に……
組織活性化に重要な土台部分として労務管理があるとすれば、さらにその上層により人間らしい動機付け部分が必要と思います。
前回触れた、セーフベースの上にある「承認の欲求」部分と言えます。
この「承認」は、「尊重」とか「社会的」などとも置き換えて表現されているようです。
もともとマズローがいう「Esteem」でしょうし、日本語訳を見ると確かに「尊重する」とかの意味になりますね…。
今回、これに関する個人的裏?エピソードも思い出し、記憶からまとめてみました。
そして、自分自身の過去を振り返り、今回のテーマで思い当たることを考えます…。
(※エピソードはやや辛口かも…。時効?ですし、自らは棚上げでご参考まで。)
〔前回記事〕
20代の頃、仕事上でバイクの外回りをしていた時期が1年ほどありました。ところが、どうも車と勝手が違い、運動神経もなかった?せいか、数回クルマと絡んで転倒する事故に遭いました・・。
その時のたった1回の上司の対応で、かなり働く意欲に影響したことがあったのです。
たまたま続けて軽い接触事故をした日のこと、恐縮して上司に報告したのです。すると、意外な答えが待っていました……
それは、正確な表現はともかく、「私は知らないよ…」という冷たい一言だったのです。
これはさすがに不意を突かれて意外さに言葉も無く呆然としていたところ、すぐ隣の席で聞いていた別の課の上司がその場をフォローしてくれました。
そしてこれ以降、報告を無視した私の上司はまったくノータッチだったのです……。
結局、そのフォローしてくれた上司が独断で示談交渉等まで世話してくれて、事故の方は事なきを得ました・・。その後に大きな問題も出なかったように記憶します。
面倒見のいいこの上司には本当に感謝したし、稀有な存在だったと思います。
このことでその後の上司の見方に大きな影響を与えたと思いますし、このこと一つで当人はもちろん、その人の出自への印象にもだいぶ影響しました…。
ましてや、仕事のモチベーションに大きな影響を受けたことは間違いないかと・・。
「その上司のために…」とかの気持ちがほぼ無くなるのは言う間でもないうえに、上司の言動自体への信頼もほとんど無くなってしまったと言っていいでしょう……
それは表面には出(せ?)ずに、いわゆる「承認の欲求」に影響したはずです。
以上の体験談はほぼ思い出すままなので、ちょっと恨み節?的かもしれません……
が、今回持ち出した「はたらく力」は、実はこうしたことが直結していると思います。
そういう意味で、この「はたらく力」というキーワードをもっと丁寧に解釈しつつ、イキイキした職場をつくるための個人的な手掛かりにして行きたいと考えています。
話題はちょっと飛びますが、最近の職場のメンタルヘルスに対する考え方の方向として、「ワーク・エンゲイジメント」と言う考え方も一部で提唱され始めているようです。
こうした傾向は、まさに今回のことを裏付けるものだと確信させられます。。。
〔あとがき〕
九州北部の豪雨は凄かったようで、先日は直接的に影響受けました・・。このような災害を見ると、非常時の「生きる力」を意識するし、普段の「生き方」も見直さなければ…と感じますね。
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