世の中の商品やサービスには基本的には価格がついています。しかし、商品が「モノ」ではなくて「サービス」に対する場合には微妙な部分?が残ります…。
社労士の専門サービスの価格とその価値もまた同じでしょう・・。
あらためて価格の根拠を考えてみても、なかなか難しいと感じます。なんとなく絶対的な価格の高低、または同等商品との比較で判断しているとしか言えません…。
例えば、必要な原材料費から自動的に決まるわけでもなく、その商品価格には様々な必要経費(コスト)分が含まれています。
モノではなく、サービス提供が主体の場合は、そのほとんどがコスト(+α)と言っても良いでしょう。
社労士などの専門士業もサービス主体ですが、価格に相応しい価値かどうかを証明するのは難しい部分がありますね・・。
基本的には、価値があるからビジネスとして成り立っているのでしょうが…。
以前読んだ本で、経営コンサルタントの報酬額について触れた部分がありました。記憶に残っているのは、確かコンサルタントの「人時」(にんじ。何人がどれだけ時間を割いたか)で報酬が決まるとの話し…。
例えば、高い報酬のコンサルタントを長時間拘束すると、それ相応の高額なコンサル報酬が請求されるということ・・(?)。
これだけ見ると、そのほとんどが人件費と思えてしまいますが。
もちろん、全部がコンサルタントの給料というわけではなく、コンサルティング会社の様々なコストや+α(プラス・アルファ)部分が入っているはずです。
割合や価格そのものはともかく、世の中の多くのサービス業にも共通している部分だし、士業の報酬にも近いでしょう。
この「プラス・アルファ」とは何かがポイントで、単なる人件費や作業代ではないことは前述のとおりです。
想像するに、専門知識だったり、ノウハウということになるのかもしれません・・。
人件費(稼働時間)と明確に切り分けることは難しいですが、そのサービスがどれだけの価値を提供できたかで決まる部分と言えるでしょう。
プラス・アルファは、そういう価値の対価とも言えるので…。
社労士の報酬も単なる稼働分の対価としてだけではなく、相手に対してどれだけの価値を提供できたかで勝負して行くべき時代かも・・。
そういう意味で、「何をして、何をしないか」という視点も大事になってきます。
個人的には、「Value for Money」(金額以上の価値、コストパフォーマンス等)を重視するタイプですが、ついつい「金額」だけを追求してしまいがち・・。自らも「価値」を理解する努力が大事ですね。
いずれにしても、社労士の価値を認めてもらえるよう専門能力を磨くことと、信用を高める努力がますます大事になってきたのかと……
4月に引っ越して少し田舎の環境に変わりました。このことも住まいや移動という価格と価値を見直す機会となっています。その他はこれから…という状況。
今回の写真は、「古さ」が価値になった例、嘉例川駅(かれいがわえき)にて。
近頃の関心ごと
・時間のつかい方(本)
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