労務管理のブログ記事を増やしたく、まず私なりのとらえ方を補足する話題を・・。
特に「セーフベース」ということが気になったので、本を読み返しつつまとめます。
前回の「大前提としての労務管理」の記事中で労務管理は「土台」と表現しましたので、それを確信させられた大きな理由を補足します。
ただし、自身の言葉だけでは根拠不足な感じもありますので、天外伺朗さんの下記の本にあったわかりやすい解説を今回は紹介します。
なお、本書についての氏の文章によると、もともと「運命」について書くはずが、いつの間にかビジネスに関するものになったとのこと…。
本書では「セーフベース」(安全な基地)と表現し、人は安心できる環境が無いとき、「冒険」ができなくなると解説されています。
同じく前回に書いた「マズローの欲求5段階説」も引用される(後述)ように、この段階ごとの考え方を当てはめると分りやすくなります。
例えば、赤ちゃんが母親から離されて安心な環境がなくなると、既知のものにしか興味を示さなくなるとのこと…。母親の膝の上にいる間は、盛んに新奇なものに興味を示すのに…です。
本書のテーマとなっているのは、前述の経緯もあり、人間の根本的な心理と経営との関係性の発見です。
従来の日本企業にあった年功序列と終身雇用が、マズローのいう「所属の欲求」を満たしたことで、愛社精神等の従業員を活性化する条件が実現できたという指摘です。
もちろん、これだけではないでしょうが、すごく納得できる根拠だと感じています・・。
以上、短いですが、ある意味で強力に補足するものとして紹介しました。
(*2017.3.15、2020.6.18:加筆修正)
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