ふと目にしたブログで、社労士が某所で労働相談員をすることの話題を発見…。
とある行政の方が社労士向けに書いているものですが、その某所で社労士が相談員をすることについてまとめてみます。
そのブログは、タイトルからしていわば「社労士への提言」をテーマにしており、今回のきっかけになった記事の内容もリアルでした。(なぜなら、管理人も過去に同様の仕事をしていたから……)
ぶっちゃけ、ブログを書いているのは監督官の方のようですが、労働相談の多さに対して労基署が対応しきれていない現実にも触れられています。(現状は予想の範囲ですが…)
さらに、現場のハードさや待遇についての本音的なことも……
全体として伺えるメッセージは、
・労働者側(を依頼者とする)社労士として、労基署に持ち込まれるような紛争解決を業務としてはどうか?
・需要は(労基署の現場から見て)大いにあると思うし、事業主側にもそうした需要はもっとあると思う…
といった感じでしょうか…。
サラッと読んだ程度ですが、労基署業務の実際や考え方など非常に参考になるでしょう。(※ブログ自体は数年前から更新が無いため、無くなる前に一読をお勧めします。)
ただし、「労働者側の社労士」等に関しては、誰にでも薦められるほどではないかもしれません・・。
≫ブログ上でのおすすめ本紹介(改訂版も出たようです)
現実に上記で挙げられた様々な事情も受け入れ?、その職に就いている人も多くいらっしゃるでしょう…。(追記:その後待遇面は改善した部分もあると聞いています)
それについて特にはありませんが、少々気をつけた方が良いかなと思う点はあります。
それは、こうした仕事を必要以上に長く続けた場合に陥りやすい一種のワナ…、労使関係についての見方と言うかバイアスのことです。(もちろん、これには個人差があると思いますが・・。)
一番大きいのは、「事業主=悪⇔労働者=善」的なバイアス(価値観)が知らず知らずのうちに強くなってしまうこと。 あくまで相談とは言え、労働者保護の原則に立つ機会が多くなれば、知らず知らずのうちにそうした方向に傾くのではないでしょうか…?
本来はケースバイケースと言えどもですね……
上記で挙げたバイアスは、全員がそうなるとは限りませんが、やはり長くやればやるほどその傾向は強まるはず・・。(ちなみに、すべての関係行政の相談員が当てはまると言いたい訳ではありません…)
いずれにしても、そうならないためにそれ以外、つまり事業主側の仕事も相応に手掛けることだといえますが、これが更に矛盾に満ちてしまいがち・・。結局、難しいのは自分では気づかないうちにこのバイアスが強くなっていることにあるから……
まあ、「切り替え」がうまい人については、特段問題にならないのでしょうが・・。
要はバランス感覚ですが、自分では気づかないからやっかいです…。その分、自分自身でメリット・デメリットを良く考えておくことが大事かと・・。(*メリットは主に知識と対応力ですが、別の機会に…)
もちろん、自分がどの方向を目指すかによりますし、少なくとも事業主からの仕事を将来メインに考えるならちょっと気をつけておきたいという意味です。
拙い文章と内容ですが、新たに業界に入る方等、何らかの参考になればと……
〔あとがき〕
今回の写真は、梅雨入りと同時に撮った、霧島山中にある「千里の滝」の様子です。
⇒前記事最後の嘉例川駅の写真の家主に最近会うことができたので、すかさずパチリ!… 現在、嘉例川観光大使こと「にゃん太郎」氏です。周辺曰く「たぬき猫」に納得…。
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