職場において、いわゆる労使トラブルは依然として少なくありません…。
社労士はそうした現場に立ち会うことが多いのですが、このような労務管理の重要なプロセスとの関係についてまとめてみます。
社労士の本来の役割とは?
どんな会社にも、従業員が一人でも居れば必要となる「人」の管理…。
経営分野で使われる「人・物・金」の一要素であり、労務管理と言われる社労士の主な業務分野です。
そもそも社労士制度の目的は、「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資する」(社会保険労務士法第1条)とされています。
これは努力目標ではないと思いますし、実際にそうした環境が再びまた巡ってきたのかもしれません・・。
世の中の会社の大多数は中小企業が占めます。中小企業でも「人」の問題は絶えませんが、こうした場に社労士がいることで、何かしら影響を与えることができるのではないかと思っています。
〔参考:社労士会サイト〕
問題発生は大きなチャンス?
人に関する問題が発生する場面は様々ありますが、結果として多いのはいわゆる労務トラブルです。
他に人間関係や本人の個人的事情、また病気・ケガなどもあり得ます。(もちろん、経営サイドからのものもありますが…)
一般に問題発生は新しい規定づくりや諸施策導入のチャンスですが、こうした場に社労士が居た場合のメリットとして次の3つが考えられます。
- 第三者目線で客観的判断や意見等が貰える
- 労働法令に精通した専門家のアドバイス等
- 目前の解決だけではなく、長期的視点も…
そして一連のプロセスに社労士が関われば、大なり小なり会社内の判断や実行等に影響を与えているでしょう。
その影響力は良くも悪くもなりえますが、基本的には上述の存在意義等に向かっていると信じます。
重要なプロセスに立ち会うこと
社労士が「重要なプロセス」に立ち会うということを、もっと掘り下げてみます。
どのような影響が出るかはもちろん人にもよるし、ケースバイケースでしょう・・。
しかし、少なくとも社労士は(難関の)試験をパスし、社労士会に入会するという様々なハードルを越えた人たちです。
目先の損得や安易な解決で問題を先延ばしにしたり、こじらせたりすることは少なくなると思います。
いわば、一定の品質が保証(完全とは言いませんが…)されているとも言えるでしょう。
労務管理を見直す重要なプロセスに社労士が立ち会うことで、有形無形に、また短期的~長期的なメリットを提供しているはずなのです。
もちろん、顧問契約したり、スポット依頼したりと言う形で契約することは必要になり、費用は発生するわけですが・・・
もっとも、こうした影響もほんのきっかけづくりに過ぎないかもしれませんね・・・
しかし、たかがきっかけ、されどきっかけです…。
前々回記事からの「社労士の仕事3部作」(笑)終了です…。思いがけず業界ネタが続きましたが、なかなか外部からはうかがい知れない事情も書いています。
願わくば、何らかで「外部の方」にも参考にしていただければと……
(*今回の写真は、市内の健康の森公園と街中のいづろ交差点にて。)
近頃の関心ごと
・AbemaTV(ちょっと前から)