鹿児島市周辺部にある八重山高原は、一般には入来峠の山中と言った方が早いでしょう。
市内から気軽に行ける自然ウオッチングスポットとして、最近自ら訪れてみた状況を元にまとめます…。
鹿児島市小山田が起点の国道328号線は、鹿児島市と出水市を結ぶ主要な一般道路です。このルートで最初の山越えは入来峠と言い、周辺の代表的な山である八重山の中腹(標高400m以上)に重なります。
峠のピーク付近には、登山口をはじめ公園・キャンプ場や温泉、さらに奥の集落には棚田や甲突川水源で有名な見どころもあります。これらは主に八重山の南側(鹿児島市郡山)に位置しており、今回取り上げる高原地帯は北側(薩摩川内市)になります。
こちらの一帯には入来城山ゴルフや鹿大の牧場等もあるものの、峠付近の入口が別で少し離れているため、普段訪れることはまれ…(南側は良く行きますが)。
今回、あらためて最近訪れた各スポットの紹介を含めてレポートします。
それでは、八重山の北側にある高原地帯と、その周辺も含めて紹介します。
前述の峠入口にある看板を目印に山道をしばらく走ると、上記のゴルフ場や瀟洒な建物が見えてきます。横目にさらに道を進むと高原らしい牧場の風景が拡がり、その中の大きな構造物に目が留まります……。
これは、国立天文台の天体望遠鏡(VERA入来観測局)で、敷地内に入って見学することも可能です。詳細は未確認ですが、近くの建屋にはスタッフが居て、入口には見学者用の駐車場・トイレもあります。
また、周辺一帯の入来牧場は国立大学農学部の付属牧場で、牛(黒毛和種)等が飼育されているようです。
八重山の登山道側からは行けなくなっていた「奇岩銭積石」ですが、最近になって高原に向かう道路沿いに登山口があるのを発見…。いつか行きたいと思っていたので、この機会にここから銭積石を目指します……。
案内板では約30分とのことですが、あくまで山登りなのでそれなりの身支度で行ったのは正解…。「遊歩道」とはされていますが、急な登りに岩場が多く予想以上に足場が悪い道です…(断言する理由は内緒)。
途中から岩は無くなるものの、やはり急な登りや狭い崖縁をしばらく進むと目的の銭積石に到着しました。
こちらは一帯でも樋脇町(現在は薩摩川内市)側になりますが、先述のゴルフ場の駐車場手前が入口になっています。ネット上の情報で知り、季節的には一足早く見に行ってみることに・・。
思った以上に高原から遠く、狭い舗装道を下りきってやっと小川が流れる付近に出ます。案内の看板等も朽ち落ちていて、かろうじて下流側の看板が残るのみ…。上流の滝も崖を少し登ると見れますが、下の滝見スポットは河原の岩が滑りやすく注意が必要です。
前述の通り八重山は八重山公園を中心とする南側の各スポットが有名です。しかし、今回取り上げた北側も高原を中心としてなかなかの自然豊かなスポットになっています。
当然ですが、市内からのアクセスはほとんど変わらず(やや距離は増えますが)、気軽に行ける高原地帯であることは確か。麓の里山より一段と本格的な自然風景が見られるし、気分も違います・・。
高原らしい雄大な景色をはじめとして、自然ウォッチングなどもより楽しめる環境があると言えるでしょう。特に小山田交差点から車で約30分で行けるアクセスの良さは、比較的気軽に行ける高原だということを再確認しました。
とは言え、上記以外に特に観光施設等があるわけではないので、自然好きな人がちょっとした時間でドライブやピクニックを楽しむ感じでしょうか・・。
もちろん、南側のスポットとあわせて一日遊ぶことも不可能ではなく、プチリゾート?としても八重山高原を訪れてみていただければと……
〔あとがき〕
世間では、いわゆる大型連休の中盤です…。業界では定例の年度更新も始まっていますが、毎年この時季は気候も良いので外に出たくなってきます。そろそろ「山歩き」の方も気になりますね・・。
〔▼写真のみ参考記事〕
近頃の関心ごと
・プリモピアット(東串良)
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