自動車評論家、徳大寺有恒さんの説く「ダンディ」とは。

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徳大寺有恒さんについて、前回に続いて追悼記事としての投稿です。
今回はクルマに限らない生き方やスタイルについて、氏の一面を紹介します。個人的にも、20代半ばの頃に著書を中心に多大な影響を受けました。。。

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もう一つの代表作『ダンディ・トーク』とは…

著者として徳大寺さんが出された本は、『間違いだらけのクルマ選び』などのクルマ関係だけにとどまりません。生き方やライフスタイルについてのエッセイ集も多数く出されています。

なかでも、『ダンディ・トーク』は個人的にも大きな影響を受けた傑作です。 昨年春に氏を特集した『NAVI CARS』10号でも代表作として紹介されていますね…。
(→当時の編集者の回想録の方は、ご当人のブログでもほぼ全文が読めます。)

徳大寺有恒 『ダンディー・トーク』 | 町田の独り言

当時購入した『ダンディー・トーク』
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本書は、クルマだけにとどまらず、服装術、男と女、放蕩、グルメやホテルなど魅惑的な(?)当時の氏の、まさに「ダンディ」な日常生活が垣間見えます。
ダンディ」というのは、もともとイギリスの中産階級が貴族に憧れて作りあげた一つのスタイル(あり方、詳細はWikipediaへ)のようですが、 これを軸にして様々なエッセイが綴られています・・。

まあ、「ダンディ」を私が言い換えるなら「カッコをつける生き方」と言えるかと……(これに当時の私はハマったのでしょう。)
一般には紳士的な中高年男性を表現することから、伝統的イメージが浮かぶ方も多いかもしれません。しかし、本来は成り上がり者の、言わば「筋金入り?のカッコつけ」だったんだと知ると、意外な感じもしますね・・。

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『ダンディ・トーク』のもくじ。




実はハードボイルド?・・・「ダンディ」

氏と親交の深かった方に、歴史・ハードボイルド小説等で有名な北方謙三氏がいます。
北方氏の言によると、氏との関係はクルマはもちろん、ファッションの師匠でもあったとのこと。徳大寺氏のすゝめでイタリア車のマセラティに乗っていたのは有名な逸話です。

北方謙三さんと言えば当時からハードボイルド小説で有名でしたし、メンズ雑誌の若者(男)お悩み相談コーナーの(時に強烈な……)回答に惚れる?ハードボイルドの権威でした。 (*余談ながら、北方謙三氏の一連のハードボイルド小説も東京にいる頃大ファンでした。)

ちょっと脱線しましたが、徳大寺氏は本の中で、「ダンディ」の本質は本物以上の洗練を目指す精神性と緊張の過程の中にある…という意味のことを言われています。本書の帯書きで北方さんが、「ストイシズムに支えられている」と表現しているのは、これを指している気がしました。
その意味で、「ダンディ」も結構ハードボイルドだなと当時感じていたのです。

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この本には服装術も多大な影響を受け、本書に出てきた横浜元町の「ポピー」に足を運んだ思い出が…

気さくな一面も感じさせるエピソード・・・

氏の全てに詳しいわけではもちろんありませんが、過去に雑誌などで追いかけてきた印象では、「徳さん」とか「巨匠」などと親しまれていたエピソード等が伝わってきます。
数回見かけたTV出演でも、気取らずちょっととぼけた感じが良い味を出していたと思いますし・・・

さらに言うと、未読ながら’99年の著書で『ぶ男に生まれて』というタイトルの本があります。当時は意外でスルーしたのですが、前述の『NAVI CARS』特集号によると、まさに自らの暴露本的な内容で、『ダンディトーク』と対を成すものとのこと・・・
コンプレックスも隠さない人間の大きさは、さすがというほかありません…。

一方、名指しではなくても、自動車評論の方では大きな影響力だけに やや誤解を受けていた面があるかもしれません・・・その辺りは真摯なメーカー批判も厭わないゆえの毀誉褒貶(きよほうへん)でしょう。
とにかく、自動車評論家としてだけでなく、一人の男としての氏もとても魅力的だったのではないでしょうか…。

まだまだ語りつくせない徳大寺有恒さんのことですが、このへんで2回に渡る追悼記事は終えたいと思います。。。

〔追想〕
管理人が実際に徳大寺氏をお見かけしたのは、心酔していた90年代初め頃の福岡モーターショー会場と、東京に居た頃の東京モーターショー(晴海でのトークショー)でした。
特に福岡では、数メートル手前まで接近遭遇(笑)していながら、サインさえもらうことができなかった当時のウブさが悔やまれます。。。

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(イメージ写真:2013年東京モーターショー会場より)

思い入れが強いだけに難しいまとめでしたが、できるだけ抑えて紹介に徹しました・・・ それにしても、最後に書いたサイン等の件は、(もはや叶いませんが…)今だったらギリギリできたかもしれず残念です・・。

最近の関心ごと
・神田昌典さん熊本講演会
・10年ぶり心理ワークショップ
・人事と法の対話(守島×大内)


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