離島が多い鹿児島県で、近年メジャーなのは屋久島でしょう。鹿児島本土とのアクセスは高速船トッピー&ロケットがメインで、となりの種子島と一体的に運行されています…。
今回、このトッピー&ロケットに注目して基本的な知識等をまとめます。
目次
鹿児島市と種子屋久地域を結ぶ高速船は、当初は「トッピー」のみで1989(平成元)年に就航しています。(当初から一部の便は指宿港にも寄港。北埠頭からの発着は……?)
私自身もその頃に社員旅行か何かで初乗りし、そのジェットエンジン音や速度等にある種のカッコよさを感じたものです。
⇒ 種子屋久高速船(『ウィキペディア(Wikipedia)』)
「高速船」の定義を調べると、一般の船に対して「特急」を指すようです。種子屋久航路で使われている高速船はジェットフォイル(水中翼船の一つ)という種類で、時速約80㎞で航行できます。(ボーイング社が開発し、カワサキが製造している由。)
実はこの当初の運航料金の不満を掬いあげた企業が全く同じ航路に進出し、一時期は運賃競争を繰り広げていたとのこと…。「ロケット」は、その後発の方の船名です。
結局、共倒れを避けるために仲介が入り、現在は両社等が共同出資した新会社が運航している状況です。
〔▼種子屋久高速船公式(予約等)サイト〕
まず、トッピー&ロケットの乗り方については、上記公式サイト上で予約の際に注意書きをよく読んでおきましょう。なかでも、出航時刻の20分以上前までに搭乗手続きが必要な点には注意が必要です。(出港時刻の1時間前から手続きは可能です。→乗船案内へ)
また、最新の時刻表(「臨時ダイヤ」のPDFリンクも細目に確認が必要。時期によって便が無くなることがあるため…)や空席照会・予約をはじめ、最新の運航状況等もサイト上で確認できます。
ところで、種子屋久高速船で結ばれる種子屋久地方と本土との位置関係は次の通りです。
〔Googleマップより〕
鹿児島からの乗船時間は1.5~2時間以上、屋久島便は種子島経由や到着港(宮之浦港または安房港)による違いもあります。
以下、種子屋久高速船の各乗り場や、港へのアクセス等の地元情報をまとめます。
(*屋久島と指宿に関しては、現時点では簡易な情報となります。)
鹿児島本港は鹿児島市中心部にあって、一帯の南側に位置するのが南埠頭です。南埠頭は種子屋久航路が集約されていて、高速船ターミナルはその入口の右横側に位置します。
目安としては旧ドルフィンポートの隣り、住所は「本港新町5番地」。アクセスはリンク先に譲りますが、車ならターミナル目の前の県営第6駐車場が便利なことは確かです。
〔▼アクセスの参考:ページ後半へ〕
本土側と種子島を結ぶ航路では、西之表港がメインの港になります。西之表市は種子島で最大の街であり、島の北側に位置するため海の玄関口と言えます。
〔参考リンク〕
アクセスは離島の交通事情を事前に理解しておくべきで、定期運行のバス等にあまり頼らない準備が必要です。どういうことかというと、島内のバスでの移動は便数も少なく時間的余裕が必要になり、あまり効率的ではないから・・。
おすすめは、やはり車での移動(各種の送迎やレンタカーの活用)でしょう…。
種子島の南西に隣り合う屋久島は、本土側に一番近い宮之浦港が玄関口となります。同島の安房は屋久島の東岸に位置する町で、安房港は第2の玄関口とでも言えそうです。
両港のアクセス等については、基本的に上記の種子島とほぼ同様の事情になるかと…。
〔参考リンク〕
最後に、本土側の指宿市にある指宿港には一日3便が寄港します。指宿市中心部や温泉街にも近いものの、高速船乗り場までのバス便はなさそう・・。JR指宿駅からのアクセスは、車で5分程度、徒歩だと20分弱はかかる距離です。(参考:いぶすき観光ネット)
〔参考リンク〕
ここへ寄港するのは、トッピー就航元のグループホテルがあるなど、観光との結びつきが強いせいかもしれません。
私自身のジェットフォイルに乗った経験は、トッピー&ロケットのみになります。その前提で乗り心地を評価するなら、第一印象としては特急電車と飛行機の中間的なものでした。
着座感やシート周りの印象は特急電車に近く、全体としては飛行機の旅客フロアのような雰囲気もある感じです。(たぶん、ジェットエンジン音のせいもあるでしょうが…)
ところで通常のフェリーと一番違うのは、座席指定とシートベルトの義務付けがある点。これは高速船たる所以でしょうし、高速で移動している交通手段の証拠とも言えます。
その意味で、ゆったりしたクルーズや景色を眺める船旅とは当然違ってきますね・・。
最後に、航路の見どころについて軽く紹介します。種子屋久航路は鹿児島本港を出たあと鹿児島湾(薩摩半島と大隅半島間にあり、地元では錦江湾と通称される)を南へ向かい、指宿港を過ぎたぐらいからやっと外海に出ます。
薩摩半島の南端には開聞岳、大隅半島の最南端には佐多岬があり、それぞれ本土最南端のスポットとして見どころになるでしょう。(逆に言うとそれぐらいしかない…?)
ちなみに「高速船」の乗船経験としては、昨年の甑島・川内港間の高速船もありました。この時の印象は、いわゆるカーフェリーに比べて少し高級感と速さ(当たり前ですが)があるかなというところ…。ただ、ジェットフォイルほどの特別感は薄かったかと。。。
私自身の経験をもとに屋久島・種子島へのアクセス手段となる高速船トッピー&ロケットについてまとめました。少しでもご参考になればと……
〔あとがき〕
前回触れたブログのインデックスの件は、はっきりした解決法や原因等はわからず・・。
思い当たることを少し試して、その後にまた検討してみようかと……
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