36協定作成・届出の基礎、時間外労働の上限を決めるために。

シェアする

新年度を迎え、職場でも何かと新しい節目が始まる時季です。
最近でも話題に上った36協定こと「時間外労働・休日労働の協定」ですが、その基礎について簡単にまとめます。

IMGP0279

春は新たな出発の季節(九州新幹線ホームにて)

スポンサーリンク

年度初めが多い?36協定の期間と届出

今さらながら、「36協定(さぶろくきょうてい」)と言われるの由来について・・・
いわゆる労基法第36条にあることから、略称として呼ばれるようになったものです(稀に「さんろく」も見かけます…)。

その発祥?は、労基法こと労働基準法ができてから後のことかと…。おそらく、担当官庁か指導を担う労働基準監督官あたりから広まったのでしょう・・。

いずれにしても、後述のように36協定は1年ごとに見直す必要があるため、年度初めの時季に協定(締結)と届出をする会社は多いと思われます。

〔参考資料〕

時間外労働・休日労働に関する協定(通称36(サブロク)協定)についてご紹介します。時間外・休日労働と割増賃金に関する解説ページやリーフレットを掲載している他、労働基準監督署への届出やその電子申請に関する情報もこちらをチェック!

〔追記:関連記事〕

「働き方改革」等であらためてクローズアップされている36(サブロク)協定届。 これから初めて届出をする小規模事業所に向けて、その最初の一歩...




36協定の基本の流れと届出の必要性

今回は36協定の法的な説明は別に譲り、早速実務面に・・・
36協定の届出について、基本的な流れは次の通りです。

1.労・使(従業員代表・労組と会社側)の話し合い

2.時間外労働・休日労働に関する協定締結(協定書)

3.協定書に基づく届出を管轄労働基準監督署へ行う

4.労働基準監督署の届出時点から免罰効果が生じる

5.協定期間(通常最大1年間)ごとに毎年届出する

4の「免罰」とは、いわゆる法定労働時間を超える時間外労働を行うという法違反状態(事業主)を36協定届出で免責するという意味です。

さらに、いったん届出した分も、5のように協定期間が過ぎれば新しい協定が必要になります。当然、その都度(毎年)の届出も必要になる訳です。

いずれにしても協定の有効期間は、長くても通常1年とされているため、期間の開始前に届出をするという早めの対応が必要になります。

IMGP0240.JPG

時間外労働の上限は?限度基準とその例外

36協定は、具体的な時間外労働等の上限をあらかじめ労使で決めておくものです。基本的には話し合いで決めた時間で良いのですが、ここでも一定の制限はあります。

限度基準」と呼ばれる、労基署等の指導基準としての時間外労働の上限時間です・・。
例えば、1ヵ月45時間・年間360時間などという制限があります。(→法改正予定)

〔参考資料〕

時間外労働の限度に関する基準(厚生労働省サイト)

時間外労働の限度に関する基準について紹介しています。

さらに、長時間労働等で話題になっている、例外としての特別条項」があります。
その役割は、突発的な理由等でどうしてもその時季だけ特別に協定時間を延長したいときに特別に協定できるものです(追記:上限規制として法改正されました。)。

〔追記:法改正資料〕

36(サブロク)協定に関する法改正について|36協定に関する基本的な知識を取得できます。

「青天井」とも批判された特別条項ですが、実質的に容認されてきました。ただし、今後この延長時間が、一定枠内に厳しく規制されることになるようです。

今回、年度初めにあたり、36協定についての基礎をまとめました。慌ただしいこの時季に、少しでもご参考になればと……

IMGP0219.JPG

〔あとがき〕
先ごろ、ロックンロールの創始者として有名な「チャック・ベリー」が他界しました…。ラジオの追悼特集やネットの動画などで聴き直し、改めて天才的なミュージシャンだったんだなと感じています。僭越ながらご冥福をお祈りします。

(※文中写真は最近のスナップより。場所はいちき串木野市の市内と羽島にて…)

近頃の関心ごと
・チャック・ベリー(逝去)


ブログランキングに参加しています。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村
スポンサーリンク