タイミングとしては6~7月(今年は既に終了)ですが、労働保険の年度更新で使えるエクセルシートについての紹介です。
1年間の賃金集計を手書きでしている場合などに、参考にしていただければと……
労働保険(労災・雇用保険)は年1回の申告(「年度更新」と呼ばれる)が必要ですが、申告書の記入には年間賃金額の集計をしなければなりません…。
私が開業した十数年前は、手計算でこの年間賃金を集計するケースが多く、年度更新には電卓が欠かせない一大アイテム(笑)だった記憶があります。
もちろん、当時もすでにパソコンはあり、一部では給与計算に導入して自動集計ができていたかもしれません・・・が、まだまだ大多数は手書きで給与計算をしていたのです。
現在、ほぼ逆転していると思いますが、必ずしも年度更新の集計まで自動化できているとは限りませんね・・。
年度更新は毎年7月10日まで(その昔は5月20日まで)に申告・納付が必要ですが、この際に集計する賃金とは直前の年度(前年4月~本年3月までの1年間)の分になります。
手計算の時代を思い出すと、この賃金集計が結構大変な作業で、計算ミス等を起こしがちでした…(→検算も必須だったことが思い出されます)。
そのためでもないでしょうが、数年前から厚生労働省サイトでオフィスソフトのエクセルを使った自動計算の賃金集計表も公開されています。
(*厚労省のサイトでは、賃金一覧等から申告書の記入内容までシミュレーションをしてくれるものが追加されており、使いやすくなっています…。以下にリンクあり。)
〔▽厚生労働省サイト:様式集ページ〕
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/roudouhoken01/yousiki.html
実は私自身、開業当初から独自の集計表をエクセルで作っており、現在でも(!)アップデートをしながら一部で使い続けています…。
時代は変わっても基本は同じで、かつシンプルな設計が使いやすいのが理由です・・。
簡単な集計の仕組みですが、まず①月々の個人ごとの賃金額を一覧で入力すると、②別のシートの年間賃金集計表に自動転記され、最終的に③申告書の記入内容を自動表示する、というものです。月ごとの労働者数も自動計算(カウント関数を利用)できます。
(下図参照)
上記の厚労省サイトのものと機能的に似通っていますが、①の月々の賃金入力部分を基本データとするところがオリジナルな部分になるでしょう。
(*この部分は普段の賃金計算で使う台帳等で集計できるので、厚労省側はあえて加えなかったのかもしれませんが・・・)
例えば、普段は手書きで給与計算されている事業所(以前よりはだいぶ少なくなりましたが)で、年度更新時に単発的に年間賃金を集計する必要がある際に便利かと思います。
そのため、あくまで補完的に使う前提ですが、実はメインに使うこともできます……
今回はイメージの紹介だけで、エクセルでのデータ参照の仕方や数式(関数含む)までは紹介できませんでした。いずれ、サンプルファイルを通じてブログ上でも一部公開したいと思っています。(追記:その後にDL付きで記事化しています。)
まだ手書きでの集計が残っているなら、是非、今回紹介したようなエクセルを使った賃金集計を活用していただければと……
このところ、ブログ記事中の写真選びにちょっと迷っています。本来であれば記事に関連したものにしたいのですが、手持ちの写真ではなかなか難しく・・。やむを得ず、直近の撮影分(出来る限り自分で撮った季節の写真)から選んでいます…。
〔▼続編追加記事〕
近頃の関心ごと
・AMEX
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