フリーランス・独立について考えるテーマの2回目です…。様々な意見もあるかもしれませんが、とりあえず思考の整理としてまとめてみます。
前回、「努力したら報われる」体験が勘違いのもとになることがあると書きました…。
この一見常識的で誰もが肯定することが、なぜ「勘違い」になってしまうのかについて、一応自分なりの意見をまとめてみます。
まず、努力の「対象」ということについて、 努力が報われやすいものと、努力が報われにくいものがあるという仮説を立ててみます。
前回記事でも書いた、資格試験の努力は報われやすく、独立後の諸々は努力が報われないケースもあるという意味になります。
そもそも、資格は旅行パスポートのようなもので、独立(旅)の成功が約束されるものではありません(当然ですが…)。独立後も試験と同じように、オレ様(笑)が努力すれば報われるというのは、ほぼ誤解だと言えるのです…:-)
言い方を変えると、試験は自分の努力がほぼ全てですが、独立は自分だけではなく相手があるということが最大の違いでしょう。
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遠回りが近道になることもあるということも、前回記事で書きました。(有川真由美さんの本もよかったです…。)
また、同じく独立に関して十分な理解(スキルや耐性)がある方は、それほど問題にならないかもしれません・・。あくまで、そうではない人が「近道を探す」ことが多いと思うのです。
ここではその是非はともかく、本人の心理的な背景を探ってみます…。
努力をすることについては大抵の人が異論がないわけですが、一方で近道を探したくなる面も併せ持っています。これは、矛盾ですが、私を含め多くの人がやってしまうことではないでしょうか?
コツコツと努力することが大事とわかっていても、逆に自身の不安感が強くなると、何かにすがりたくなってくるのだと思います。
独立したら、自分自身での営業が必要で、日々お客さんを探していくという現実が待っているわけですが、そうして見つけた「近道」(と思い込むもの)を使いたくなるのです。
しかし、近道を学んで?どれだけ努力しても、それだけでは必ずしもうまく行かないかもしれないのは、相手の意志や感情が関係することだからでしょう…。
独立するということは、人と違った道を選ぶこととも言えますが、最近は幾分その傾向が弱まってきた?印象です。それでも、「わが道を行く」という最低限の意志の強さは必要だとも言えます。
ところが、そうした意志の強さの裏返しとして、人づき合いがうまくできないとなると、その後の成否を分けるといっても過言ではありません…。
それでも、圧倒的な商品価値等があったらこの例外ですが、先ほど言った相手があることだけに苦戦するかもしれません…。
ストイックになり過ぎたり、「わが道を行く」がまったくの自己中心的なものであれば、周りの人や大事なお客さんを遠ざけてしまいます。当然、お客さんはスムーズに増えないかもしれません…。
できればそうしたことは現実的にうまく対処できた上で、人と比べない生き方をすることが大事なように思います。
結局、自分自身の器(トータルパフォーマンス)の問題だとも言えますが、理屈だけではものごとが動かないことを「独立」は思い知らせてくれますね……( もちろん、このことは今でも修行を継続中です…:-))
5月は気持ちいい日が続きますが、今回の写真は久しぶりに出かけた山歩きから…。
昨年初めて歩いた、鹿児島市から姶良市へ至る10号線の裏山を結ぶ古道「白銀坂」です。姶良市側からは急な登りが続き、JTの森ピークへの階段登りはハードで、やっとのことでした・・:-)
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